天正18年(1590)小田原征伐の後、松本に入部した石川数正父子が、
豊臣秀吉の東国支配の拠点として築城された。 城郭は本丸・二ノ丸・三の丸と規格正しい縄張りを配してある。 天守は当初、3層4階の乾小天守と、5層6階の天守を渡櫓で結ぶ、 連結式の構造であったが、寛永年代に松平直政がこれに辰巳附櫓と月見櫓を増築した。 天守群は白漆喰に黒い下見板張りのコントラストが美しい。 |
松本城 | |
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別名 | 深志城 |
所在地 | 長野県松本市丸の内4番1号 |
城の種別 | 平城 |
築城者 | 石川数正・康長父子 |
築城年 | 文禄2〜3年 |
歴代城主 | 小笠原氏・戸田氏・松平氏・堀田氏・水野氏・戸田氏 |
遺構 | 天守・乾小天守・渡櫓・辰巳附櫓・月見櫓(以上国宝)、 本丸・二ノ丸・内堀・外堀・総掘の一部(史跡) |
天守の構造 | 複合連結式天守 5層6階(木造) |
最寄駅 | 篠ノ井線・大糸線 松本駅 |
鉄道での訪問例 | 東京方面から ・新宿発 スーパーあずさ・あずさ 松本駅下車 大阪方面から ・大阪発 ワイドビューしなの9号 松本駅下車 ・新大阪発 新幹線→名古屋乗換→ワイドビューしなの 松本駅下車 |
左から、大天守・辰巳附櫓・月見櫓。 大変美しい建築群です。 遥か向こうには北アルプスが見えます。 5層の天守ですが、それほど大きくはありません。 私が訪れた時間帯は、この位置が太陽光の一番うまく当たる角度でした。 だから小天守は写っていません… | |
この角度が最もよく撮影される配置だと思います。 しかし、私が訪れた時間(12月末の午前8時過ぎ)は太陽がまだあまり上がっておらず、この角度から撮ると、このようになってしまいました… | |
白漆喰の壁と黒い下見板張りの2色が美しいです。 黒い壁をよく見ると、狭間が多数設けられているのが分かります。また、最下層には石落しも設けられています。 あくまで戦闘を意識した武骨な造りになってます。 | |
小天守です。 渡櫓で大天守と結ばれています。 最上層には華灯窓があります。 | |
武骨な天守建築群の中で、異彩を放つ、明らかに戦争の為ではない建造物、月見櫓。 朱色の廻縁・高欄をめぐらし、三方を吹き放ちにした優美な姿で、松本城の景観の良いアクセントになっています。 この月見櫓は、大天守成立の50年後に増築されており、もうその時代は天下泰平の世の中であったため、このような優美な姿をしています。 歴代藩主は、ここで宴でも催していたのでしょうか。 | |
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